高専生ホサカの日記帳

Twitter:@hosaka222

色覚障害者のお話。前編

こんにちは。ホサカです。

 

このページでは色覚障害についてのお話をしようと思います。

 

それはなぜかというと、自分自身が赤色についての先天性色覚異常を持っているためです。

 

色覚障害持ちの人は生きていく上でどのような苦労をするか、そして健常者の方へぜひお願いしたいこと等をつらつらと述べていきたいと思います。

 

 

 

障害持ちであることに気付いた瞬間

小学生の頃のある日。

 

一枚の画用紙に、グループで調べたことについて書く授業がありました。

それに自分の名前を書く際に、友人に青色を取ってもらって名前を書き始めました。

しかし名字まで書き終えたときに、先生になんらかの用事で呼ばれ、書くのを途中で先生の用を優先させました。

 

用事が終わり、グループに戻ってきて続けて青で名前を書こうとしました。

しかし、それからペンが使われていたらしく位置が移動していて、色が似ているペンの、どちらが青か紫かまるでわかりませんでした。

たまたまそのグループの机の周りに聞ける友達もいず、ペン本体にも色名は書いておらず、1分弱ほど悩み、絶対に間違っているはずがないという完全なる自信のもと、青で続けて名前を書きました。

 

無事、綺麗な字で名前を書き終え、友人が戻ってきて言われた言葉が

 

 

「なんでお前名字が青で名前が紫なのwwwww」

 

 

( ゚д゚)ポカーン

 

 

唖然としました。

 

( ゚д゚).。oO(優柔不断な自分が青だと決断できたのは確信があったからこそだし、書いたあとの字を見てもなんの違和感もなかった。そして違う色で書いていることを一瞬で見抜くお前はなんだ?エスパーか???)

 

……そんな思考が瞬時に行われたエピソードでした。薄々周りとの色彩感覚が違うことには気づいていましたが誤差レベルのものかと思っていました。しかしこのエピソードが決定的で、とても印象に残っています。

 

他にも、美術の時間に簀子(すのこ)を緑で描いたこと(大自然のことを皆は緑と言う→木の幹だって緑だと思っていた)とか、黒板に書く強調された赤色はひどく見にくいし、うっすい桜の色は白だと断言できるし、信号機は夜だと赤か黄かわからない(昼は位置でわかる)し、皆が言う青(緑)はどう見ても白だし、数年前までブレーキランプとウインカーは同じ色だと思っていたし......etc.

 

こんな感じで周りと自分自身にヘイトを溜め続けながら毎日を過ごしてきました。

 

 

 

色覚異常はなぜ起こるか

このような色彩感覚の異常はどこからくるものなのか、独学で学んでいるのでまとめテストみました。

 

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引用元:https://logmi.jp/235900

 

 

 人間の目には、主に青の波長を認識するS錐体、緑の波長を認識するM錐体、赤の波長を認識するL錐体というものが存在します。(上図参照)

これらのセンサーが正常に働くことでその混合色である黄色や紫などといったあらゆる色を認識することができます。

 

色覚異常はこれら3つのセンサーの内、どれかが機能低下を起こしていたり、そもそも欠けていたりすると、色覚異常の症状が現れます。

そしてその組み合わせによって、認識しやすい色、認識しにくい色の組み合わせも違ってきます。

それを表にしたのがこちらです。

 

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引用元:http://www.shikikaku.jp/bunrui.html

 

それぞれ

1型2色覚、別名P型(protanope)

2型2色覚、別名D型(deutanope)

3型2色覚、別名T型(tritanope)

とも呼ばれます。

 

日本人男性は1型が約1.25%、2型が約0.375%、合わせて全体の約5%存在すると言われています。(3型や女性は数万人に1人となるくらい数が少ないです。)

 

 

他サイトでも詳しく載っているのでぜひ見てみてください。

 

色覚の仕組みと呼称 | カラーユニバーサルデザイン(CUD)とは | 北海道カラーユニバーサルデザイン機構

色覚異常 - Wikipedia

 

 

 

色覚異常の診断

自分のタイプは1型2色覚か、1型3色覚だと思われます。

なぜ厳密にわからないかというと、数年前に医者に診てもらったことがあるのですが、簡単な診察のみでざっくりと色覚異常があることだけ教えられました。

その診察内容は「Panel D-15 test」というもので、以下のリンクで公開されているものがあります。

 

Panel D-15 test 簡易版|Research|豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 視覚・認知情報学研究室

 

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1番はじめの色を頼りに、15個の色を正しいグラデーションに並べ替えを行えができるかどうかというテストです。

そして、その並べ替えをできなかった人の色覚異常の分類が分かるという便利なテストです。

 

 

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並べ替えが終えてOKを押すと、Pから15まで点が打ってあり、PROTAN、DEUTAN、TRITANという線が引かれているかと思います。

 

 

ここで、先の色の並べ替えによってPから15まで点が結ばれるのですが、この時に点と点の結ばれ方がPROTANに平行な線が多ければ第1色覚、DEUTANに平行な線が多ければ第2色覚、TRITANに平行な線が多ければ第3色覚と診断されるわけです。

 

ちなみに正常に並べ替えを行った人は以下のように正しい円が出力されます。

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では自分が並べ替えた結果を見てみましょう。

 

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 はい。

結果から、PROTANに平行な線が多いのが分かりますので第1色覚は確実なんだなあって感じです。

 

 

 

続きます。