高専生ホサカの日記帳

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技術を全く知らない人間が高専に来た話。中編

こんにちは。ホサカです。

この記事は前回の記事「技術を全く知らない人間が高専に来た話。前編」の続きとなります。

hosaka222.hatenablog.com

まだ読んでない方はこちらからどうぞ。

 

では続きを書いていきます。

 

 

 

学力入試

高専での学力入試は、数学の得点が200点満点で計算される傾斜配点があります。(他4科目は100点ずつ計算)

 

わたしは数学がとても大好きだったので、数学が一種の趣味と化していました。

 

そのためこの制度に助けられた面も少なからずありました。

 

家で自主的に数学の問題を解く程には至っていませんでしたが、2年の後半あたりから、件の先輩から「高専数学過去問10年分」なるものをいただき、学校ではそれをひたすらに解いていました。

 

前に使っていたものはどっかにいってしまいましたが、今年度受験用のはこんな感じのものです。

 

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その過去問を何周もできたわけではなく、実際に受験するまで丁度一周できたくらいでした。

 

しかしそれでも今考えると、飽きやすい自分がよく集中力持ったと思います。

受験の前日は「あと1日じゃなんも変わらねえよ」となぜか集中できず、勉強せずにゲームしていたことを覚えています。(不真面目)

 

 

高専に受かった

試験内容は全く覚えていません。試験だけなので人と話すこともなく、ただ淡々と終えました。

 

合格発表日は平日だったので、中学校から家に帰った後で見ようと思っていたら、進路が同じ高専の友人が「俺受かってた!」と言いました。

 

一瞬「?」となり、「先生に聞いたの?」と言うと、そいつは「お前まだ確認してないの?しょうがねえからついてこい!」と言われ、携帯を取り出して(中学校では携帯持ってくるの禁止!)トイレで自分の番号があったことを確認しました。

 

そいつ say「なんだよ受かってんのかよ~~~つまんねえな~~~」

 

なんだお前は。しばいたろか。

 

第1希望の情報システム工学科(現在のⅠ類情報システムコース)は倍率が3.4倍で、よくて第2希望の情報ネットワーク工学科、最悪落ちることを覚悟していましたが、数学に救われたのか、無事第1希望で受かることができました。

 

 

ちなみに自分の番号があったときの反応は

「あ!あった!!!!!YATTAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

ではなく

 

 

「ほーんあるやんけ」といった感じでした。

 

 

 

 

入学後の後悔

仙台高専へ初めて登校した日、一人では乗ったことのないバス・電車を使い、とても気疲れしました。

 

これからの毎日がとても不安でした。

 

なにせ通学するのに片道約1時間半かかり、地元で全てが完結していた中学時代と比べ、それはとても長い道のりでした。

 

電車を待つときに数mずれたら人生終わる......そもそも正しい電車に乗れるだろうか......逆方向に行ったらどうしよう......何か忘れ物したらどうしよう......知らない誰かに金や物を盗まれないだろうか......。

 

そんな不安を常に抱えながら、登校しました。

 

1日目に帰ってきて夜眠る際は、そんな悩みを毎日受けることになるのかという思いも押し寄せ、何が何だかわからず涙が流れました。(その当時はそれほど豆腐メンタルでした。豆腐メンタルは今でもですが。)

 

人間不思議なもので、これは次第に慣れていきました。慣れって怖いですね。

 

 

数学が得意というアイデンティティ

わたしは中学の頃は自分の右に出るものはいない!(と思う)くらい数学に強かったです。

 

しかしながら、それは中学までのお話。

 

高専に入学したら当然、それ相応の偏差値周辺の人間が集まるわけです。

 

難しい問題が出たときに自分はわからないままで、より優秀な人間らは理解して次に進む。

 

最初こそ「おっ皆やるな~~~」とは思いますが、そんな場面が何回もあり、負けず嫌いでプライドだけは一丁前な自分はどんどんと心打ち抱かれるわけです。

 

「数学が得意なホサカ」はどっかに行ってしまいました。

 

アイデンティティの喪失です。

 

井の中の蛙大海を知らず」の状態で地元中学でブイブイ言わせていた事実をここで初めて知ります。

 

 

 

技術に強くない・興味を持ってない人間が高専の授業を受けると起こること

(ここからが自分の本来書きたかった部分となります。前置きが長かったですね。)

高専の低学年のうちは正直言って普通高校のカリキュラムとあまり変わりません。

しかし、高学年になるに従ってだんだんと専門科目に触れる時間が多くなっていきます。

 

ここでわたしが機械に強くない特性が存分に発揮されます。

 

なにせ高専に入る前は「ギガバイト」が何を表しているのかわからないほど技術に疎い人間でした。(今考えるとよくそんなんでやっていけると思ったな?って感じですが。)

こんなこともあって先生が何を言っているのかわからないということがしょっちゅうでした。

 

特にプログラミングの授業で、初めの授業は先生も丁寧に教えてくれていたのでなんとかわかるというレベルでしたが、授業が進むに従い、気付いたら何もわからないまま毎週課題ばかり増えているという状態でした。

 

課題内容もいくら頑張ってもまるでわからない状態で、毎回の授業が鬱でした。

 

それが2年から3年の時で、クラスのみんなで優秀な人のおこぼれにあやかってもらうのがパターン化していました。

 

「今回は自分の力だけで挑むぞ!やってやるぞ!」と意気込む日もありましたが、テスト勉強と同じで、一夜漬けの人間よりも長年勉強し続けた人間の方がスキルが断然勝っています。

 

結局締め切り日までわからないまま、結局友の助けを借りる。そんな挫折感を味わう日々を送りました。

 

正直やめたくなりました。高専が嫌いになりました。

 

 

 

 

後編へ続きます。

 

更新しました!(2018年7月7日)

hosaka222.hatenablog.com

 

技術を全く知らない人間が高専に来た話。前編

こんにちは。ホサカです。

この記事では、高専に入る前に準備したこと、高専に入ったら起こることや苦労すること、逆にここは楽な部分がある。など普通の高校や大学とは異なる高専ならではの特色などが伝わればいいなと思って書いています。

自己紹介

1997年2月22日生まれ。
仙台市で生まれ、仙台市で育ちました。
小学生の頃の自分は非常に消極的な人間で、小学校に登校して1日誰とも話さずに下校を終えることもありました。でも友達はちゃんといました。たぶん。(そんな人間が中学生でとある人と出会ったり、すごい作品と出会って生きる気力を貰い、自分自身の世界観が一変した話は別のところで......。)

現在では仙台高等専門学校の専攻科(情報電子システム工学専攻)2年で、就職活動に苦しんでいる最中でもあります。現在で高専生活7年目ですよ7年目。小学校時代より多いってどういうこと......。

 

なぜ高専に来たか

当時中学生の自分は、未来の自分がどういった仕事をしているか、どんなことをしたいか等といったビジョンはまったくありませんでした。

小学生の頃からそろばんを習っていて算数が得意だった延長で、数学がとても好きになったというのはありましたが、ただざっくりと理数系がいいなという思いしかありませんでした。

特別行きたい高校もなく迷っていると、そろばんを一緒に習っている先輩から、高専という学校があることを知りました。

その先輩も高専に通っていて、あまり同級生が通っていないところがいい、でも知っている人がいない環境も嫌だ、こんな今の自分に最適なのでは?と思い始めてきました。

高専について色々と調べているうちに、高専について色々なことが分かってきました。

まず高専のカリキュラムは普通の高校とは違い、5年間あること、低学年の頃から難しい数学をやらされ挫折し留年する人がいること、女子が少ないこと、ホモがいること、高専病にかかってしまうこと......

当時はなんのネットリテラシ(当時で言うネチケット?)も持ち合わせていなかったので2chニコニコ大百科アンサイクロペディア等見て「ヤベーところだな......」と思っていました。
今になってはわかりますが、

 

 

 

大体あってる。

 

まあそれはいいとして、自分が高専に入った理由としては「周りより早く難しい数学がしたいし、これからの時代はITだからちょうどいいんじゃね?」と、高専の利点である技術に関連したお話はそっちのけで、只々純粋な数学が目当てで仙台高専を第1志望に決めました。

 

 

高専に受かるために

進学するための手段として、当時は中学校からの推薦入学(面接と小論文)国数英理社の学力試験で入学する2つの方法がありました。

自分の場合第1志望はここだ!と決まっていましたから当然推薦入学を希望しました。

しかし......高専側から要求される内申点が足りませんでした。

 

中学時代、わたしは授業中に積極的に手を挙げて発言したりすることは少なく、かといってとんでもなく成績が悪かったり、ということもありませんでした。

高専への推薦を受験するために必要な内申点は3年間の合計がおおむね108以上であること。(現在ではこのおおむね、が消されています。)

対して自分の内申点は以下のような感じでした。(3年2学期は時期の関係で計算に含まず)

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これを見るといかに学校の先生は一人一人生徒を見れていないかがわかりますね。なーんて。

34+35+36=105
いくら計算しなおしても値が変わることはありませんでした。

結果的には、前述のおおむねの部分に甘えて受験することになりましたが、落ちました。

推薦での面接はめちゃくちゃ緊張してガタガタだったし、小論文(確か自然と技術のなんだかかんだかについて貴様はどう思うか論ぜよみたいな感じだったような)は何言ってるのかわからない必死な文章を書いて落ちました。

どれが落ちた原因なのかはわかりませんが、推薦入学したければ、1年の内から(入った時から高校について考えられる人なんている?????)内申点を上げるために授業中めちゃくちゃアピールをしたり、先生のご機嫌取りをしたりすることが大事なんてことを学びました。

 

続きます......。

更新しました!(2018年7月2日)

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ではでは。